BP計画旗揚げ公演【トラッシュ】観戦記!
素晴らしく台風な大雨の中、記念すべきBP計画旗揚げ公演【トラッシュ】を観て参りました!
噺家の笑福亭べ瓶さんと役者の板橋廉平さんという異色?な取り合わせで二人芝居って何やるの!?と思ってましたが……これが面白かった。
表現を仕事にする職人の技術のすごさを再認識。
べ瓶さん、掛け合いも演技もさすが。そして男前。
廉平くん、コントやる時のノリの良さと芝居で見せるシリアスさのバランスが絶妙。
二人芝居って下手するとだらだらと台詞だけで気が散っちゃうようなところがあると思っていたんだけど、今回の【トラッシュ】は最後まで夢中で見てあっという間でした。
お話は4484ファンにはちょっと懐かしく、5454ではあまり見られないような、懐かしくて新しい春陽さん節でした。
池チャリとか4484観てる人は最初の「アレ」で「あっ!」って思うかもしれませんが、それがネタバレですらなく話はぐんぐん進みます。
笑って、見惚れて、悩んで、凹んで、前を向いて……70分間翻弄されっぱなしです。
5454ファンにもちょこちょこ挟んだ小ネタで笑いは追加ですw
とりあえず関さんは多分劇団で一番「放棄」してる人と思われてるのかな?とか、小黒くんもその後に続いてるな?とか、意外や村尾さんや佐瀬さんも混じりつつも、アツシオさんはしっかりしてるんだなーとかw
べ瓶さんの関西弁と廉平くんの関東弁の掛け合いも息があっていてすごく楽しい。
絶頂調子こいてる廉平くんのキャラに、スパーンッ!と突っ込みの入る気持ちよさとか、心の中の声が思わず出ちゃったかと思うくらい良いテンポでした。
そして、そんな笑うだけのお話でないのも春陽さん節。
もしかしたら重さという意味では今までで一番重い話だったかもしれないです。
それでも、そんな話でも、最後に笑って劇場を出られる。
この胸にある温かさは本当に不思議な感覚でした。
こういう胸に灯る温かさって言うのはものすごく貴重で、そして分け隔てなくもたらされる福音のように思います。
今回の二人芝居は沢山の人に観てほしいなぁと思います。
老若男女分け隔てなく、殺伐として疲れた頭を柔らかく癒されるような気持ちの良さです。
あと、お芝居初めての人でも畏まることなく、気軽に入れる芝居だと思います。
当日券も簡単ですよ、ひつじ座に入るとすぐのところにカウンターがあるので、そこで当日券をお願いします!と言うだけです。そしてお金を払ってチケットをもらったら、すぐ隣のドアから劇場に入り、好きなところに座ってOKです。最前列でもど真ん中でも席が空いていればどこでもOK。それが自由席のいいところです。
まだ前売りもサイトから買えますし、お時間ある方は是非是非お勧めしたいお芝居です。
70分間の超お買い得な経験だと思います。