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2017-08-15

工藤佑樹丸様へ

工藤佑樹丸様へ

今日、劇団を退団するという一報を拝見しました。
すごく色々思うことはあるけれど、まずはお疲れ様でした。
これからの事はこれからの事できっと色々考えているのだと思います。
もしかしたら思いつかないから退団と言う決断をしたのかもしれません。

未来は本当にわかりません。

私も長々と仕事してますが、これが本当にやりたい仕事かと言うと疑問です。
でも、なんとなくこのままでもいいかなと思うのは生き甲斐がちゃんと別にあるからなだけで、仕事が生き甲斐と言うほどでもありません。
もちろんやりたくないとか嫌いだとかは思わないですが、多分やってて後悔がない仕事だというだけだと思います。
割と何度か死にかけたり死ぬかなと思った時に、不思議と仕事に後悔はなかったので「ま、いっか」と思う程度です。
そんな感じで25年位仕事をしてるんですけど、もしかしたら来年は何か新たな扉が開いて全然違うことやってるかもしれません。
人生なんてそれでいいんだと思います。誰に何を言われても、それを自分で許して楽しく生きて行くことが人生の素晴らしいところだとも思うのです。

そんな良く分からない未来についてのお話はさておき、新たに踏み出そうとしている佑樹丸さんにお贈りしたいことがあります。

それは今まで佑樹丸さんは素晴らしい役者だったということです。
これは胸を張って良いと思います。
私は本当に佑樹丸さんが出演してる芝居が大好きですし、それがものすごく面白かったですし、私の中にしっかりと足跡を残してくれています。
私の中に残ったものはこの先私が生きている限り私の血肉として生き続けるものです。
その位、佑樹丸さんのお芝居は面白かったです。
「アフターサービス」に始まり、物凄く残念なことに「幸福は今日もヒトゴミを歩く」は拝見できなかったので「好き」に至るまで、笑い、泣き、楽しみ、憂い、怒り、そして喜び、沢山の足跡をもらいました。
それは生きて行く原動力みたいなものです。
今こうして私が笑って生きているのは祐樹丸さんのお芝居があったから。
沢山の人に支えられて生きてる私ですが、佑樹丸さんにも確実に支えられているのです。
自分以外の誰かに足跡が残せるなんてすばらしい力だと思います。
そういったものを持つ役者が工藤佑樹丸さんでした。

だから、どうぞ胸を張ってこれからも頑張ってください。
こんなすごいことして来たんだからなんだってできます。
未来に正解なんかなくて、答えは出なくちゃわからないんです。
でも、佑樹丸さんはきちんと力を発揮できた実績があります。
それを胸にこの先も突き進んでください。

何もかも新しいことをなすことも、また古巣に戻ることも、何も恥じることではありません。
まだ何十年も未来があるんですから!
色んなことを楽しんでください!

本来なら直接お会いしてお声がけさせていただきたかったですが、ここからずっと見続けてきた場所でもあるので、ここからお声がけするのが一番かなと思いBlog記事とさせてもらいました。

またいつかお会いできる時まで。
お体には気を付けて頑張ってください。

skinpop 拝

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