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2015-10-10

劇団5454第8回公演【少年の庭】観戦記!(ネタバレなし編)

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やっと観に行って参りました。劇団5454第8回公演【少年の庭】!

今回は平日に休みが取れずに初日から逃してしまっておりましたが、今日から大阪千秋楽まで全通します!
それでも足りないと思うくらい、今日観てベタ惚れな舞台でした。

失踪した青年と、それを追う女性記者のミステリー。

お話のメインは教育。いろんな形の教育の中で、みんながそれぞれの思惑を抱えて生きている中で、一人の青年が失踪する。
失踪に後ろ暗い理由はないが、青年の日常はとてもちぐはぐで……

そんな青年を追う、榊木並さん演じる稲見さんが今回の主人公ですが、やはり木並さんならではの役でいて、すごく大きな使命を持った役でした。
詳細はネタバレになってしまうので、後日の観戦記で思いっきり行きたいと思いますが、ラストのバトルシーンでは見事にその意義をやり切った感じがあって見事!の一言でした。

いろんな話と思惑が交錯する中に、木並さんの稲見を通して失踪した青年を見つけ出すまでの道のりはすごくハラハラします。
危うく道筋を見失ってしまいそうになる中、それでも踏みとどまって探し続ける姿は気の強い矍鑠とした女性役が上手な木並さんだからこそのハラハラだったと思うのです。
そのハラハラを潜り抜けてたどり着いたラストはうまくパズルが解けてすべてはまり込んだ爽快感のようなものすら感じるほど!

教育が話題の中心だけに、そのメッセージにもすごく面白味があるのですが、やっぱり本題としてのミステリーは心地よく楽しませていただきました。

そして本題だけでなくそれを彩る登場人物たちもまた魅力的で、100分間が余すとこなく楽しめるのも魅力。

清々しいまでに胡散臭いアツシオさん演じる君共。
ちょい悪近所の下町オヤジな村尾さん演じる東家。
ちょっとランドリーシンドロームのぼしくんを思い出すようなエキセントリックさが魅力の廉平くん演じる悟。
巣を守る必死な親鳥を彷彿させる佐瀬さん演じる鶴岡。
失踪した青年の幼馴染であり、鶴岡の後輩で、真面目なだけに色々と巻き込まれてしまう佑樹丸くん演じる風太。
父親との関係に悩み、どうしていいかを探るうちに在るべきことではなく理解できることを信じてしまう縁さん演じるリコ。
そのリコの居場所であろうと幼いながらに必死に行動を起こす小黒くん演じるこたろう。
妻に逃げられ娘と二人で、自分のなすべきことを見失い娘を愛するが故に持て余してしまい関係をこじらせている関さん演じる佐藤。

皆がそれぞれにいろんな物語を交錯させて、混沌とした中から失踪した青年の姿を探し出すそのギミックは、姿なきもう一人の主役すら楽しませてくれる。
みんなそれぞれ少しずつ癖があって個性的なんだけど、すごくどこか身近で、いるいるこういう人!と思いながらも、その人たちがちょっと違った目線で観れる面白さを堪能しましたw

あともう特筆すべきは関幸治さん演じる佐藤が好み過ぎて萌え死にそうです!

初日を観に行けなかった私に、初日を見た友人たちが「関さん、スーツだよ」と教えてくれていたのですが、そんな生易しいもんじゃなかった!
もうね!スーツで嫁に逃げられて、娘反抗期で家帰ってこなくて弱ってる不器用ダメ親父ですよ!しかも警察官て!そんなの私が好きな要素を寄せ集めて圧縮して関幸治さんかけてるじゃないですか!
客演で出演されるよそのお芝居では割とこの不器用系ダメ親父役は観れることがあるので大変そこでも萌え萌えしているのですけど、本当もう劇団5454版不器用系ダメ親父たまらないですよ!
もう娘に怒鳴られてシュンとして椅子に座って娘観てるところとかガン観でしたよガン観!
春陽さんは私の頭の中覗いて好みを抽出しては濃縮して美味しくして振りかけてくれてんじゃないかと思うほど超絶好み過ぎて絶叫しそうでした。

今回の関さんもガチですよ。ダメパパ役最高(真顔)

この関さんを拝見できるだけでも観に行く価値がありますが、お芝居はすごく素敵なのでまだの方には是非観て欲しい!
東京公演は当日券はあるようなので、それを狙うもよしですし、大阪公演はまだチケットあるそうなので関西圏の方は是非是非観に行ってほしい。
つか、一緒に観に行きましょうよ!
本当に面白いですから!

と、言うわけでとりあえずネタバレなし版はこの辺で。

明日も、素敵なミステリーを楽しんでまいります!
劇場でお会いしましょう!!

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